| | 採血による卵巣機能検査で「下垂体性卵巣刺激ホルモンの測定」をし
ます。その他にはプロラクチンを測定します。同時に抗クラミジア抗体
を測定する事もあります。プロラクチンの採血時期が何日目が最も適当
かは定説がないようです(日内変動や月経周期の変動もあるので)。その
ため、一度の採血で済ませてしてしまうと生理の5日目ごろになってしま
します。
卵巣機能を測定する場合に最も適した時期は、卵胞期の初期です。月
経周期を分けると、(およその別け方ですが)1)月経期(d1〜d5,6)、卵胞
期初期(d4,5〜d7)、卵胞期中期(d7,8,9〜d10,11)、卵胞期後期(≒排卵期
;d12,13,14)、黄体期初期(排卵後;d14,15〜d18)、黄体期中期(d19〜d22
、黄体期後期(d23,24〜)、となります。卵巣機能はその周期に発育する
卵胞(=初期卵胞)で産生されつつある卵胞ホルモン(エストロゲンやイン
ヒビン)の量に対して下垂体がどのように反応して(LHとFSHを分泌して)
いるかを見る検査です。月経期(特に月経期初期)は前周期のエストロゲ
ンとプロラクチンの影響が残っていてHLとFSHの反応は低く抑えられてい
る可能性があります。よって前周期の影響がある程度なくなった月経5〜
6日目に行います。期間を長く見積もれば月経3.4〜7.8日目も可能でしょ
う。排卵が遅れる方で、10mm以上に発育した卵胞がなければ月経10日目
ごろに採血する事もあります。
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