1) まず、体外受精=双子という考えは間違いです。体外受精で卵を採卵
し、受精卵を子宮内にもどす時に1個だけもどせば、通常は単胎(一人)で
す。極まれに一卵性双胎(双子)になる可能性があります。人工授精でも
卵胞発育(卵が一個)を確認して行えば通常は双子は生まれません。
2) また、体外受精の時は、採卵のときは卵巣に針を刺して卵胞液内の卵
子を吸引する訳ですが、チョコレート嚢腫があると間違って嚢腫を刺し
てしまい、チョコレート液が腹腔内にもれて、激しい腹膜炎を起こす事
がしばしばありますので、チョコレート嚢腫がある場合は、通常は手術
後に体外受精をします。
3) チョコレート嚢腫がある場合の手術の判断は、大きさ、年齢、不妊期
間、精子の状態、卵巣がんのリスク、などを総合的に判断して決めるの
が普通です。
4) 手術をすると採卵数が減る可能性はありますが、手術が必要な時は受
けるべきだと思います。
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