1）クラミジア感染の機会は性交渉と不衛生な環境での入浴と考え
ています。男性の場合は尿道炎・膀胱炎・前立腺炎があると尿の
検査で陽性になりますが、ペニスに菌が付着しているだけだと陽
性にはなりません。公衆浴場の場合はおそらく座イスや浴槽の縁
に菌体が付着していたのでしょう。お湯自体にクラミジアがいる
かどうかはわかりません。以前にレジオネラ菌の発生が問題に
なった時に保険所の担当者にお聞きした事がありますが「お湯の
クラミジア検査はした事がない」との返事でした。
2）お嬢さんへの感染の可能性はありますが、おりもので下着が汚
れているなどの症状がなければ、まず心配はないのでは。ご心配
なら尿を産婦人科に持参すればクラミジアPCR法で検査をしてもら
えます。他の方法(免疫法やDNA法)は感度が低いので勧められませ
ん。
3）クラミジア感染の多くは混合感染(他の細菌が混じって感染し
炎症がおきる)なので、クラミジアが消えても他の感染で子宮や卵
管の炎症が残る場合があります。「クラミジアが消えたかどう
か」と「子宮や卵管の炎症が治まったかどうか」は別のことが多
いのです。