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Re: No.[813]
投稿者:さのウィメンズクリニック 投稿時間:2010/02/12 [金曜日] 09:16:36
 文面からは、出産の経験のない独身女性と判断しましたが、いかがで
しょうか。10CM以上の子宮筋腫は、超音波検査だけでは全体像の把握が
難しいので、筋腫の大きさ、数、場所、悪性変化の有無などの判断には
、MRI検査が優れています。
1)悪性=子宮肉腫の可能性が強いのであれば、可及的な手術療法が必要
です。
2)高度の貧血、強い腹部膨満症状も手術を選択する理由になります。
3)近日中に妊娠を予定している場合、ある程度以上の筋腫は、妊娠中の
子宮増大に伴って呼吸困難などの圧迫症状が出現する危険性が高く、妊
娠する前に筋腫核出術を勧めます。
4)上記以外であれば、筋腫を小さくする治療(通常は6ヶ月間して6ヶ月
休み)を、数回行うことで、手術を先延ばしすることが出来ます。
5)手術には、子宮全摘術と筋腫核出術がありますが、年齢が若い方や、
妊娠経験のない方では、多くの場合「核出術」を選択しまう。「核出術
」の欠点は、筋腫の「再発=再手術」です。筋腫の再発によって開腹手術
を繰返すと腹腔内の癒着が強くなり、術中の合併症や術後のイレウス(腸
閉塞)を起こす危険性が増加します。
 一般的には、数が少ない場合は「再発を覚悟の上で核出術」を、筋腫
が無数にあり近い将来の再発が必発の場合は、止む得ず「子宮全摘術」
を選択すると考えます。



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