1）2回妊娠されていますので、精子や卵管の障害はおそらく「ない」と
考えられます。基礎体温が上昇しないことから「排卵障害」のみが(続発
性=1回以上妊娠した方の)不妊症の原因です。月経の5日目〜5日間クロミ
ッド(1錠〜2錠)を内服して、排卵の予測日ごろに受診し、卵胞の大きさ
が20mmを超えていたら、hCGの注射を打って排卵させるのが、良いと考え
られます。自然にLHサージ(視床下部から出る排卵の指令)が起きて排卵
することもありますが、通院などのストレスなどでLHサージが低くなっ
たり、出なくなったりすると、黄体が出来ても卵が排出されなかったり
、無排卵性の出血が起きる場合もあります。クロミッド+hCG療法を良い
と考えます。担当の先生にhCGの注射をお願いしましょう。注意する事は
、クロミッドを内服した月によっては、1個の卵胞が発育したり、2個以
上の卵胞が発育する事がありますので、双子の妊娠の可能性がある時は
hCGの注射は止めましょう。
2）帝王切開をすると、子宮(体部下節)に傷が残ります。その部分に内膜
がめくれて(埋まって)いても、次の出産も帝王切開とすれば、おそらく
問題はないはずです。
3）クロミッドを飲み終わった後の超音波検査で卵胞が15mmであったのな
ら、3日後ぐらいに20mmを超える可能性があります。少し早めに受診して
hCGの注射をしてもらうのが良いかも知れません。