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Re: No.[589]
投稿者:さのウィメンズクリニック 投稿時間:2008/01/26 [土曜日] 14:50:10
 結構手厚く検査/治療する不妊クリニックに通っていますね。当院では
(同じ様な診察をすると患者さんが待合室からあふれ出て収拾がつかなく
なるので)しないと思います。
1)生理が始まって5日以内に受診:セキソビッドの処方。前周期の最終
受診日(hCGの注射?)に次回のセキソビッドやクロミッドを処方すると通
院回数が減ります(妊娠すると無駄になりますが)。
2)卵胞発育時の採血(E2とP):体外授精の時などには、E2の値とPの比率
で卵の良否を判断する参考にします。通常の卵胞チェック時には毎回す
る必要はない(かも知れません)。
3)黄体期の検査:私達が学んだ大学の不妊研究室の方針では、無治療周
期の着床期(排卵から7日目)に内膜とE2とPを調べます。結果が良ければ
、次回からは測定なしです。内膜が薄かったりE2とPが低ければ、治療周
期(セキソビッド、クロミッド、hMGやhCG)の排卵から7日の再検査します
。改善していれば(ほとんどの方が改善しますが)以後は測定しません。
4)hCG:卵胞発育の状態を見てhCGを注射しますが、hCGは排卵直後でも
注射します。hCGが排卵後の黄体を刺激してE2とPを上昇させ着床環境が
良くなるのを期待します。
5)不妊外来に通院を始めると、多くの方が通院や妊娠しない事などへの
ストレスが原因で(視床下部を抑制するため)卵胞発育の遅れ、排卵の遅
れ、無排卵(LHサージが出なくなる)になったりします。そのため、どう
しても排卵誘発剤の内服うあ注射が増えます。
6)不妊症に使う薬物がその後の妊娠に悪影響を与えることはありません
。ただし、排卵誘発剤が効き過ぎて、卵胞が無数に発育すると、排卵後
の卵巣が腫れて(卵巣過剰刺激症候群=OHSS)入院治療が必要になる事が
あります。
7)通院を続けるか/中止するかは、くまのマーさんの年齢と不妊期間で
決めると良いでしょう。



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