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Re: No.[344]
投稿者:さのウィメンズクリニック 投稿時間:2006/07/31 [月曜日] 18:25:40
 A)基礎体温から判定すると「黄体機能不全」です。B)「生理(=月経
)の有無だけに関しての黄体機能」は「排卵して黄体ホルモンが分泌され
ていれば十分」で、その結果として黄体ホルモンの消退出血が起こり(子
宮内膜が剥脱して)生理となります。黄体機能不全というのは「あいまい
」な診断で、黄体機能を明確に評価する方法がないのが現状です。不妊
症や不育症の黄体機能では、排卵して、授精して、子宮内膜に受精卵が
着床する時期(排卵後7日目)の、1)子宮内膜の状態(外来検査では子宮内
膜の厚さ&形態)、2)エストロゲンとプロゲステロンの値、3)基礎体温
の長さ(12日間以上)、4)子宮内膜日付け診(病理検査:痛いので最近は
ほとんど行わない)、を参考としますが、実際には「着床がうまく行くか
どうか」が問題なのです。C)黄体機能不全があっても妊娠する方はいま
す。それは月経周期の中には黄体機能が良くない周期(高温期が短い)と
良い周期(高温期が長い)があり、たまたま良い周期に妊娠したのだろう
、と考えられています。D)「トモさん」の場合は現在の年齢と結婚して
からの期間で治療をするかどうかを決めれば良いと考えます。30才未満
で結婚歴が2年以下であれば、担当の先生のようにタイミング療法で良い
かも知れませんが、それ以上であれば治療をした方が良いでしょう。基
礎体温を記録したり不妊外来に通院したりすると通院のストレスによっ
て卵巣機能が低下し、排卵障害が起きたり黄体機能不全が悪くなったり
する事があります。



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