血液のヘモグロビン値が10g/dLとお聞きして一安心しました。6{
16;8g以下ではないかと心配していましたので。子宮筋腫では無く「子宮
腺筋症」で診断は確定していますか(MRIなどで)、また子宮体がんが無い
事も確認済みですか。
「子宮腺筋症」の治療法ですが、通常は下記の3つです。
(1)手術療法:子宮(子宮腺筋症)の大きさによって、腹腔鏡下手術と
開腹手術があります。
(2)閉経誘導療法:GnRHアゴニストという薬物治療です。腹部の皮下
注射を6ヶ月間行って、その後に閉経である事を期待します。または、
点鼻薬(ブセレリン点鼻薬)を6ヶ月間(12本)処方して頂き、最初の1&#
12316;2ヶ月は毎日6回の点鼻噴霧をします。月経が止まったら1日に
3回〜2回に減らして継続します。卵巣や内膜の様子を超音波で
観察しながら続ければ、2〜3年間ぐらいは継続可能です。その
間に更年期症状が出たり骨塩量が減ったりしますので、それらに対応し
ながら閉経まで待ちます(点鼻薬の最終処方から6ヶ月間は処方ができま
せんので、7ヶ月目から再度点鼻薬の処方を再開します)。GnRHアンタゴ
ニストは高価なため閉経誘導料療法には使いません。手術前に子宮を小
さくして腹腔鏡下手術をし易く場合のみ使います。
(3)プロゲスチン療法:子宮内膜を薄くして剥がれないようにするた
めに黄体ホルモン剤を毎日連続で内服します。現在は4種類の内服薬が
あります。
当院では患者さんの年齢によって上記のどれかの治療をしています。
閉経誘導療法を行ってみて「更年期障害」が強く出る方には手術療法(
子宮全摘術)後にホルモン補充療法を勧める方もいます。
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