排卵を起こさせるLHホルモン(黄体化ホルモン)とhCG(妊娠中の胎盤か
ら出る絨毛性ゴナドトロピン)は部分的に同じ形態のタンパク質を持って
います。そのため、排卵しにくい女性ではLHの替わりとしてhCGの注射を
して排卵を起こします。
　(すべてのLHテストが同じとは限らないと思いますが)尿のLH検査キッ
トの中には、LHに反応する抗体に「混合抗体」を使用していることが多
く、その場合、妊娠中の尿のhCGに反応して陽性になることがあります。
　今回は化学的流産と思われますので、週に1〜２回程度の検査で良いと
思います。おそらく1〜２週間で消えると思います。腹痛が強くなったり
、反応が強くなったり出血が長引くときは受診しましょう。お大事に。
　化学的流産の原因はよく判っていません。子宮内膜を厚くしたり、黄
体ホルモンの賦活や補充をしたり、漢方や低容量アスピリン療法などが
ありますが、成功を100%保障するものではありません。