クロミッドの服用で排卵が起こる事はあります。
(!)月経周期が「視床下部ー下垂体ー卵巣システム」によって働いて
いることはご存知だととの前提で説明します。クロミッドはエストロゲ
ンの作用を消す薬品ですから、クロミッドを服用すると「視床下部」は
急いで「LH・FSH」を作ろうとします。
(2)「1345」さんは、月経周期が長いので、「多嚢胞性卵巣(LH高値)
」や「視床下部性排卵障害(LH・FSH・E2低値)」の可能性があるのでしょ
うね。
(2)上記の方達は時折「無排卵性出血」を起こすことがあります。無
排卵性出血には大まかに2通りあり、(a) 内膜がある程度厚くなった後
に卵胞が消退して月経(内膜の剥離)が起きる場合と、(b)卵胞が発育し
、内膜が厚くなったけれど排卵せず、エストロゲンが一時的に減少し、
内膜の一部または全部が剥がれて月経か月経用の出血がある場合があり
ます。この2者の区別は出血中に超音波検査で卵胞サイズと内膜の厚さ
を見ないといけないので「通常では行いません」。
(3)卵胞が退縮している時にクロミッドを服用すれば、視床下部のGn
RHを刺激して、下垂体のLH・FSHの産生を促し、結果とし「卵胞発育」が
起こります。つまり「通常のクロミッド周期」となります。
(4)しかし、月経後(無排卵出血だった可能性があります)の2日後に
卵胞がφ18〜20mm前後で残っていて、クロミッドを服用すれば、視
床下部のGnRHを刺激して、下垂体のLH・FSHの産生を促し、排卵に必要な
「LHサージ」が起こり、残っていた卵胞が排卵します。
(5)最近はあまり聞きませんが、以前の事です。体外受精周期の時に
hMGを使いすぎて多数の卵黄が生じた時は「OHSS(卵巣過剰刺激症候群)の
予防に、hCGの注射ではなくクロミッドを内服されて「内因性のLHサージ
」で排卵させるとOHSSが減少する」という「学会発表」を聞いたことが
ありました。現在では採卵した「受精卵」は凍結させるので、OHSSは怒
らなくなり、聞かなくなりました。
(6)今回の「1345」の方は、(4)によって排卵が起きたと考えます
。妊娠しなければ、きちんと「月経」がきますので、次週期の月経5日
目からクロミッドを服用すれば問題はないと考えます。
月経には、排卵性月経と無排卵性月経(消退出血)があり、区別がつ
かないB梅があります。「1345」さんは、基礎体温を記録されているよう
ですので、受信する前の月経前は基礎体温の高温期がなかったのではな
いでしょうか。そうであれば(4)の可能性が更に高くなります。もし
、基礎体温が上がっていたのであれば、クロミッドの内服が遅すぎて、
卵胞あがφ16mm程度でLHサージを誘発して(強制的に)排卵させたこ
とになります。
いずれにせよ、次週期のクロミッドの服用方を守れば問題はありませ
ん。
|